ペットを飼うと幸せに!?驚くべきペットの癒やし効果

日本では20~30年ほど前からペットを飼う人が増えました。

一時期は「ペットブーム」という言葉が生まれるほどペットが大流行し、今でも多くの人が、犬や猫、爬虫類などの様々なペットを飼っていてブームはとどまるところを知りません。

これほどペットが人気なのは、実際にとても多くの人たちが、ペットを飼うことで癒やしの効果を実感しているからなのではないでしょうか。

この記事では、ペットを飼うことによってどんな癒やし効果があるのかをご紹介していきたいと思います。

 

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多くの人が「癒やし」効果を実感

 

まずはペットを飼うことによる効果を人々はどう感じているのかについて、アンケート調査を見てみましょう。

読売新聞社が2005年にペットに関する大規模な世論調査を実施しています。

その結果が2005年7月13日に掲載されていましたのでご紹介します。

 

ペットといると「気持ちが癒やされる」と感じる人が約8割に上り、3人に1人は「ペットいる方が人といるときより落ち着く」と考えている――。

こんな国民意識が、読売新聞社が2005年6月に実施したペットに関する全国世論調査(面接方式)でわかった。特に、20歳代では「ペットといる方が落ち着く」が46%と半数近くに達するなど、対人関係の煩わしさからペット志向に傾く側面が浮き彫りになった。
 「ペットといると、気持ちが癒やされることがある」と感じる人は79%で、年代別では20歳代が最多で89%。以下、30歳代85%、50歳代81%――の順だった。

ペットを「家族の一員」と見なす人も全体で72%に上り、年代別に見ると、20歳代では85%、30歳代では78%を占めた。「ペットといるときの方が、人といるときよりも落ち着く」は全体で36%で、20歳代に次いで多かった30歳代でも43%に上った。「将来、ペットは大切な存在になっていく」と思う人も全体で55%だったが、30歳代66%、20歳代65%と、他の年代を上回った。

 

記事の通り、およそ8割の人が「ペットを飼うことで癒やしの効果を感じる」と答えています。やはりペットの力はとても大きいことが分かります。

 

ペットの癒やし効果はどんなもの?

ではペットによる癒やし効果には具体的にどんなものがあるのでしょうか。

ここではその「癒やし」の中身を見ていきましょう。

ペットと触れあったり飼育したりことで得られる効果についての研究は、30年以上前から欧米諸国を中心にさかんに進められています。そしてその効果は色々な形ですでに立証されています。

 

ペットを飼うと寿命が延びる

まずペットによる癒やし効果の1つに「寿命が延びる」ことが挙げられます。いくつかの研究をご紹介します。

  • 1980年代にアメリカのブルックリン大学で心臓病患者を対象にした研究が行われています。心臓病患者で犬を飼っている人は、犬を飼っていない人に比べて長生きすることが分かっています。
  • スウェーデンでも、2001年に100万人以上を対象にした大規模研究が行われています。この研究の結果「犬を飼うと寿命が延びる」ことが判明しています。 

研究は2健康上心臓に問題を抱えたことのない40〜80歳の方のデータを約12年間に渡り調査したものだそうで、調査の結果、犬を自宅で飼っている人は、心臓病やその他の病気で死亡するリスクが低下することが判明したそうです。

さらに一人暮らしの人の場でも、犬を飼っていない人より犬を飼っている人の方が死亡するリスクが33%下がり、心筋梗塞のリスクは11%低かったということも分かったそうです。

では、なぜペットを飼うことで、飼い主の寿命が縮まるのでしょうか。それはペットが、ストレスホルモン「コルチゾール」の濃度を下げるからです。

ペットをなでたり触ったりすることで、脳の副腎皮質から分泌されている「コルチゾール」と呼ばれるホルモンの体内濃度が低くなります。

コルチゾール濃度の低下は、免疫力の向上、高血圧の予防、成長ホルモンを分泌させるなど、体内のさまざまな効果を生みます。つまり健康な体へと近づくため、結果的に寿命が延びるというわけです。

ペットを触るだけではなく、自分が可愛いなと思う動物を見ているだけでも、コルチゾール濃度が低下することが分かっています。

動物園で散歩をして興味のある動物を眺めるだけでこうした効果があるとされています。

(出典元:https://www.nature.com/articles/s41598-017-16118-6#Sec17

 

ストレス軽減効果

寿命が長くなるほかに、ペットと触れあうことでストレスを軽減させる効果があることも様々な研究で確認されています。

2014年7月の読売新聞に、以下のような記事がありましたのでご紹介します。

「動物と接することはストレス軽減効果がある。アニマルセラピーに詳しい麻布大獣医学部教授の太田光明さんによると、人は動物とのふれあいによりストレスが高いと増えるホルモンのコルチゾールや血圧の値の低下が確認されている。
 動物カフェは、猫やフクロウのほか、犬、ウサギ、ヤギ、小鳥と幅が広がっている。動物から得られる癒やしは、見た目のかわいさや手触りといった外面的な魅力のせいだけではない。好奇心をそそる行動のおもしろさ、物珍しさもまた人の心を動かす。
 ストレス軽減につながる要素は「見る」「さわる」「世話をする」の三つに大別される。動物カフェの場合、「見る」や「さわる」に限定されるが、太田さんは「飼う手間とコストをかけず動物とふれあえる場で、手軽にストレス軽減効果が得られる点がうけているのでは」とみる。

動物を触ったり見たりするだけで、ストレス軽減につながると書かれていますね。

ではなぜペットが身近にいることでストレスが軽減するのでしょうか?

ここでは、人がペットを触ることで起きる体内の反応を解説していきます。

 

 

  • 幸せホルモン「オキシトシン」を分泌する  

 

ペットと一緒にいると、脳下垂体からストレスを軽減するホルモン「オキシトシン」が分泌されるということが分かっています。

オキシトンシンは哺乳類だけが持ち、陣痛促進や母乳の分泌を促すホルモンです。母子など親しい関係の人が接する際に分泌されると言われ、ペットと飼い主に良好な関係が築かれていると分泌されます。   

ある実験で、30分間、犬とふれあった後の飼い主の尿中のオキシトシン濃度を測定したところ、ふれあい前より活発に分泌されていたことが分かりました。

犬とのアイコンタクトなどを通じて人が犬をいとおしく思うことでこのホルモンが分泌され、ストレスの軽減や癒やしなどにつながるのです。

また、オキシトシンは血圧や心拍数を下げる効果があります。

安心感を持たせたり情緒を安定させたりする効果があるので、他者への関心を促し、社会性を高めるといった作用もあると言われています。

 

 

  • 「ドーパミン」の分泌量が増える 

 

ペットと触れ合うことで、やる気分子とも言われる神経伝達物質「ドーパミン」の脳内分泌量が増えることが確認されています。

そのためペットがいない状態よりもペットと一緒にいる状態の方が、活動をしようとする意欲が増し、やる気や元気が出て、結果的に幸福感を維持できます。

またドーパミンの不足により発症するパーキンソン病の予防も期待できると言われています。

 

 

  • 副交感神経が優位になる

 

ペットと触れあうと心がリラックスした状態になります。

リラックスとは「副交感神経」が優位になっている状態のことで、副交感神経が優位になっていると、自律神経を整えて気分を安定させ、不眠の解消などに効果があると言われています。

以上がペットと触れあうことで起きる体内の変化の概要です。

ホルモン分泌量の変化や副交感神経の変化によって、幸福感を感じたり、リラックスできたり、やる気が沸いてきたりして、結果的にストレス軽減につながるということに。恐るべしペット効果!!ですね。

出典元(http://karapaia.com/archives/52187502.html

(https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC4248608/

 

犬の散歩は特に効果的!

ペットの中でも特に人気が高いのが犬です。日本人は犬好きとして知られています。

このペットの王様「犬」がもたらす癒やし効果についても様々な研究がありますが、中でも注目したいのが犬の散歩です。

犬を飼っている人は「散歩」をする機会が増えますが、この「犬の散歩」が特に癒やしの効果が高いのだそうです。

ここでは北海道酪農学園大学が2005年に行った有名な研究を紹介します。

健康な高齢男女13人(平均年齢68歳)に3日間、毎日30分の犬の散歩をしてもらい、自律神経の状態を調べた――という研究です。

結果を見ますと、1人で散歩した時よりも犬と散歩した時の方が、副交感神経の活性値が平均で約2.5倍高くなったそうです。しかも日を追うごとに上昇し、逆に交感神経の活性値が低くなったそうです。つまり犬との散歩がリラックス効果をあげたという結果が報告されました。

次に、高齢女性4人(平均年齢71歳)に自律神経解析装置を装着したまま日常生活を送ってもらい、自宅に犬が訪問し30分ほど一緒に過ごすと自律神経がどう変化するかを調べました。

すると副交感神経が活性化したのですが、その値は犬と一緒に散歩した時より高かったそうです。

つまり「犬との散歩」だけでなく「犬と一緒に過ごす」ことがリラックス効果をもたらしているというわけです。

また昨今では、外を出歩くことによる社会的な効果、つまり、人と会話をしたり地域のコミュニティーに入っていったりする効果に注目が集まりつつあります。

家に閉じこもりがちのお年寄りが犬を飼うと、社会性を取り戻し元気になったという報告が数多くあります。

犬の散歩をきっかけにご近所さんと仲良くなったり「犬友達」が出来たりして会話が増えるといった効果が期待されていると言えます。

 

医療現場でもペットの癒やし効果を活用

ここまでで、ペットによる癒やしの効果は絶大ということが分かりましたね。この「ペット効果」、最近では医学の現場でも役立てられるようになってきました。

皆さんは「アニマルセラピー」という言葉をご存じでしょうか?

日本では「動物療法」「動物介在療法」と呼ぶこともあります。馬や犬、猫、イルカといった動物を医療行為や治療行為、リハビリ、心のケアなどに役立てる手法のことを指します。

このアニマルセラピー。欧米では大変歴史の古い治療法として知られています。

その起源は、古代ローマ時代と言われ、戦争で負傷した兵士のリハビリに馬を用いたのが始まりだったそうです。 昔は馬を使ったセラピーが多かったそうで、現在私たちに最も身近な動物である「犬」を用いたアニマルセラピーは、20世紀半ばから本格的に始まったとされています。

欧米では歴史が古いだけあって、アニマルセラピーの研究がとても進んでいて、身体的な機能回復ばかりでなく、うつ病や自閉症の治療にも効果を上げていることが分かっています。

特に心を病んだ子供たちの治療にアニマルセラピーが用いられることが多く、犬や猫、馬などの動物を使い、動物と触れあわせて心をリラックスさせる精神療法、馬に乗らせる乗馬療法など様々な種類の治療が行われています。

こうした治療方法は「アニマル・アシステッド・セラピー(動物介助療法)」と呼ばれ、1つの医療行為として確立されています。

日本では、アニマルセラピーの治療効果の研究はまだまだ進んでいないのが現状です。ただ、子供の自閉症や高齢者の認知症の改善などへの効果が徐々に確認されるようになってきました。

特に高齢者の介護施設や福祉施設では、定期的にアニマルセラピーを導入するところも増えてきています。現場からは「高齢者に笑顔が戻った」などの良い報告が数多くされているそうです。

こうした効果は日本アニマルセラピー教会(https://animal-t.or.jp/html/about-animaltherapy/more-animaltherapy.html)のホームページにも詳しくまとめられています。

 

まとめ

 

いかがでしたか?

今回は、ペットによる癒やしの効果について検証してみました。

多くの研究で、その効果が立証されている「ペット飼育」や「動物とのふれ合い」。生活に取り入れ、ストレス解消やリラックスに役立てたいですね。

 

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